Valheimで現在開催中のチャレンジイベント『Trail Of Tyr』の攻略に関するTipsと序盤の生存戦略などについて記載しています。
プレイヤー毎の得意なスタイルがあると思いますのでこれが最適だとは思いませんが、私なりに楽に進めそうなやり方を記載しています。
※黒い森の一部の敵について追記しました。
ネタバレを含みます。
はじめに
『Trail Of Tyr』とは
公式にリンクがありますが、以下のルールで行われる公式RTAイベントです。
- 指定されたワールド設定でプレイ
- 指定されたシードでプレイ:MX7L9GYcf2
- 難易度はプリセットのハード難易度でプレイ
- 他の項目はいじらない
- ソロでプレイ
- クィーンを含む実装済みの全てのボスを倒して犠牲の石にセットすれば完走
- 死んだらやりなおし
- Mod、コンソールコマンド、サードパーティ製ツールの使用禁止
- バグ利用、グリッヂ、ゲーム仕様の悪用を行わないこと
- 試走前にシード確認のためのワールド偵察は可能だがチャレンジの際は新しいワールドでプレイすること
割と厳しめです。最後のゲーム仕様の悪用に関しては色々あると思いますが、結構曖昧なのでどこまでが許されているのかわかりません。基本的には普通にプレイしていればいいと思います。ログアウトによるキャラクターステータスのリセット(無限泳ぎとか毒や濡れデバフの解除)が禁止となっているのでログアウト関係は注意しましょう。
今の仕様上できるけどやったらバランスがぶっ壊れる系筆頭はアイテムDupeでしょうか。グリッヂについてはよく知られているものがいくつかありますが、ボスを倒さずに先のバイオームの資源を利用する方法がいくつかあるのでそれが抵触すると思われます。有名どころだと鍵無しで沈んだ墓地に入場とかですね。
シード偵察は認められているので、事前にseed依存の鉱脈の位置やダンジョンの場所・周囲の地形などを調査して効率の良い攻略ルートを構築することは問題ありません。
この記事内での攻略指針について
- ある程度装備を作った上でボスと戦う
- スピードランチャートにあるような、焚き火や大かがり火の炎上ダメージだけで大半のHPを削るといったプレイを目的にしていません
- 食事もありものだけで済ますのは控え、なるべく料理されたものでHPスタミナを高く維持できるようにする
このシードはワールドジェネレータなりを見れば分かるが、ヤグルスまでのボスはそれなりの近さで見つけることが可能。しかしクィーンがきついというか霧の地の生成エリアの関係上クィーンの位置は遠くなる。このため船旅が長すぎるとイカダで船旅している最中に蛇で死ぬリスクが非常に高くなる。
ある程度船を利用する前提で行くと、大骨までは楽なのだが山が厳しい。山で楽するには銀を掘る必要があるが、装備を作るために狼を何匹も倒すのは骨が折れる。この辺の妥協具合によって平地までの装備のチャートを組むのが良いと思う。
ハード設定に関して
主な変化
- 与ダメージの減少
- 被ダメージの増加
- 敵体力の増加
- 敵の攻撃志向がより攻撃的に変化
- 襲撃頻度が微増
戦闘面
被ダメージ量の増加がなかなかに危険。アーマー1だと星1の灰色ドワーフの攻撃を木の盾でパリィ出来ず割られるので苦戦するレベル。基本的に星1以上の敵はそのバイオームで作成する装備が無いと対応できないと思っていい。
敵体力の増加はトロルやボスなどの討伐に時間がかかることにつながるため、雑魚の乱入が多くなる。効率的に敵を倒すことが求められる。
襲撃
襲撃頻度が上がるため、不用意にボスを倒すと次のバイオームに辿り着く前に新しい襲撃が始まることになる。ここは序盤だと特に注意が必要。
襲撃頻度はおおよそ3日に1回くらいの割合で考えていい。引きが悪いと1日に2回来ることもある。複数の拠点で寝れるようにしてもいいかもしれない。
生存戦略
- HPを高く維持する
- 慎重に進む
- 逃げるときは中途半端に逃げず安全なところまで逃げる
- 敵の弱点を把握して弱点を徹底的に突く
基本的なことですね。無理に進もうとしても強力な敵に出会ったら死ぬしかない状態になりがちなのできついです。黒い森からすでに厳しい。
敵の思考パターンがより好戦的になっているため、中途半端に逃げても追撃がやみません。弓の引き撃ちをしていたら周りから更に敵が湧いてきて収拾がつかなくなることもあり、引き際の見極めはより慎重に行う必要があります。もちろん戦わないという選択肢もあり得ます。
弱点というのはダメージ倍率に関わる属性の弱点だけではないです。敵のHPが多いのでなるべく攻撃機会を増やし、敵の攻撃の隙を多く突くということでもあります。
弓vs片手槍
個人の進め方で特に差が出るのがここだと思います。片方しか作らないことによるメリットデメリットがあるので記載しておきます。
弓
初期の「粗雑な弓」を作ることで安定した鹿狩りが可能。ただし射程はそこまで長くない上に皮の切れ端を8個使用するので素材が重め。「上質な木の弓」を作れば射程も長くなりトロルへのダメージも伸びるので安全に倒しやすくなる。
引き絞り中にスタミナをモリモリ消費するので考えなしに弓を撃つと3発~5発程度でスタミナが枯渇する。完全に引き絞った状態でないとぶれも大きく威力も低いのでスタミナ効率は近接武器に劣る。
暗殺が適用されるため不意を突いた一撃が遠距離から放てるのが強みで矢によってさまざまな攻撃属性の変化が可能。
片手槍
初期の「火打石の槍」が黒い森まではDPS最善といっても良いレベルで強力な武器。唯一骸骨のみが耐性を持つが、棍棒品質3~品質4にしてしまえば脅威度がほぼない。
副次攻撃の槍投げで鹿狩りが出来れば弓無しで最速エイクスュル討伐が可能。槍投げがうまいほど弓の優位性が低くなるが、射程は弓にはかなわない。
弓に比べてダメージ量に対するスタミナ消費が少ないのでスタミナ効率に優れる。
スピードランではどちらをメインで使うのが良いか
弓を完全に捨てる場合は片手槍による遠距離攻撃が安定しているのが前提になります。鹿に近づかれない距離から槍投げで鹿を狩れるとかなりの時短になります。また槍投げで先制ダメージを与えてのけぞったらそのまま拾いに近づいてツンツン攻撃で仕留めるという戦法が強力です。槍投げが安定しないと高DPSが実現できないため近づいて殴るなり弓で攻撃したほうがDPSが上がる場合があります。
安定性を確保するのであれば弓との併用が良いでしょう。ただし片手槍の練度が高い場合は片手槍をメインに使用して、どうしても長距離攻撃が必要な場合のみ弓を使うというのがいいです。山はドレイクに対して槍投げをミスすると崖下や麓まで飛んで行ってしまうことがあるのでリスクが高いです。強力な矢が沼で手に入ることもあり山は弓の方が相性がいい敵が多いです。
草原
慣れているプレイヤーなら特に問題ないですが、イノシシの星付きは攻撃力が高いので直撃被弾しないように気を付ける。
サクッとボスのエイクスュルを30分程度で片づけて黒い森にGOとなりがちですが、黒い森から一気に敵の攻撃力が上がるので舐めてるとすぐにやばいことになる。
北側の沿岸部を中心に攻めたほうがやりやすいと感じる。南側はハチの巣があったりするがちゃんと見て回っていない。
オススメ作成物
- 鹿皮装備(アーマー3くらいあると楽)
- 夏至の花冠(アーマー1が簡単に手に入る)
- 木の盾(なくても良いがあったほうが楽)
- 火打石の槍(品質2以上がいい)
- 火打石のナイフ(槍があれば要らないかも)
- 棍棒
- 粗雑な弓(強化は不要だが革在庫と相談)
- ハチの巣2個以上
- 松明の予備
- 作業台レベル2(できれば3が理想だが皮なめし台は革の要求量が多すぎる)
- 松明
食事は焼いたイノシシ肉と焼いた鹿肉とベリー。ネックの尾は焼いても良いが毒耐性蜂蜜酒を作るのに必要なので少数残しておく。
この段階と黒い森で青銅装備が出そろうまでは火打石の槍が最もDPSが高い。使いづらいので敬遠する人も多いが作ってみると驚きの強さを感じられる。
白樺の丸太を転がしてこの段階で上質な木を得ても黒い森で木の芯を得ないと上質な弓は作れないためさほど有利にはならない。鹿皮も必要なので弓無しで鹿を狩る技術が求められる。
定石通り少しでも多くの鹿とイノシシを狩る。この段階の襲撃はイノシシとネックだけなのでただのボーナスタイム。狩れるだけ狩りたい。
松明は黒い森でも使えるとても優れた攻撃手段になりえる。殴って燃やしているだけで勝手に敵が死ぬので便利。
ボス前の準備ライン
- 攻略する黒い森の選定を終わらせておく
- 鹿砕き用に鹿トロフィーを集めておく(先に作っても良い)
- イノシシ牧場を作る(任意)
イノシシの繁殖はうまくいくと非常に助かる。ただ刈り取るためにはPvPをONにするか屠殺用ナイフが必要。
エイクスュル戦
時短するなら召喚アイテムを台座に捧げて光の粒が集まる場所に焚き火を固めて置く。4つか5つ置けば出現と同時に5つの焚き火で燃やされて一気に体力を減らせる。更に松明で殴るともっと持続ダメージが上がる。
黒い森
灰色ドワーフの星1が既に脅威。星無しでも3体同時に相手をするのは結構危険なので注意する。
採掘に時間をかけすぎると後に響いてくるが、ある程度掘らないとイカダの旅になりそれはそれできつい。
襲撃に関して
最速でエイクスュルを倒してゆっくり黒い森をやるパターンもありますが、先に黒い森でスルトリングの核を集めてからエイクスュルを倒すというパターンもあり得ます。
これは襲撃が面倒になることに起因していて、「森が動いている」ではドワーフの群れが襲ってくるため頻発されると採掘作業にならないということがあり得るからです。
最速でエイクスュルを倒して黒い森に突入する場合、乏しい素材や防具で望むことになるので黒い森のスピード攻略が思うようにいかなかった場合に相応のリスクを背負うことになります。
長老を撃破すると襲撃は「地面が揺れている」「沼から悪臭が漂ってくる」の2パターンになり、さらに厳しくなっていきます。
戦闘の立ち回り
木の盾品質2と火打石の槍品質2があれば、黒い森のスルトリングの核集めと鉱石掘りの段階はかなり楽に立ち回れる。骸骨に対しては焼いた肉2種もしくは3種の同時食いでないとまともにパリィすらできないので攻撃を引き付けてから後ろに少し下がってスカらせて反撃という立ち回りが重要。
松明をうまく使う
松明は耐久性が低いものの、攻撃すると火ダメージを与えて相手を燃やします。燃えた相手は持続ダメージを受けますが、燃えている最中に更に松明で殴ると持続ダメージの威力が上がります。
黒い森に入りたてで骸骨と戦うと硬さに苦労しますが、攻撃をスカらせてその反撃に松明で殴ると相手は持続ダメージでどんどんHPが減っていきます。
埋葬室の周囲にいる骸骨は3体一組なので、複数の骸骨に追い回された場合は手数を有効に使える松明もおすすめです。
火の矢は当たった相手を燃やす効果があるのでこちらもオススメ。
各種スポナーへの対処
黒い森では「灰色ドワーフの住処」「邪悪な骨の山」の2種類があります。それぞれ各種灰色ドワーフと各種骸骨をスポーンさせます。星付きに関しては瞬殺される可能性があるのでなるべく正面からノーガードで殴り合わないようにしてください。
ドワーフのスポナーに関しては湧いてきたドワーフを倒してスポナーを破壊するのも良いですが、ローリングや移動を駆使して敵の攻撃をスカしつつ敵にスポナーを攻撃させて破壊する戦法もアリです。
骸骨スポナーは星付きの弓骸骨が厄介です。出ないように祈りつつ鹿砕きや棍棒、弓矢による遠距離からの狙撃によって破壊します。
トロルについて
トロルはSeed依存の固定湧き個体とそうでないランダム湧きのものが存在します。
Seed依存の固定湧き個体は同じシードであれば毎回その位置に沸くので伐採や採掘に利用しやすい上、トロルの皮を安定して入手可能です。固定湧きのトロルを見極めればスムーズな装備作成や次元集めが可能なので利用する際は固定湧きのトロルの近くに利用できる資源が無いかSeed偵察するのも良いでしょう。
オススメ攻略順
- 鹿砕きを作る
- 埋葬室で鹿砕きを使って骸骨を処しつつスルトリングの核集め
- 銅とスズを集め、溶解炉で精錬する
- 鍛冶台を作成
- 青銅を作って斧や耕運具、バックラーなどを作る
- 畑で人参栽培
- 料理に着手して毒耐性蜂蜜酒を作り始める(ここでハチの巣が3つ以上ない場合は蜂蜜直食いをやめないと蜂蜜酒用のハチミツが足りなくなるので注意)
- ポータルを活用して素材集め
- 必要に応じてバイキング船を作り、長老を撃破
- 犠牲の石に長老のトロフィーを飾る
腕に自信があれば適宜スキップしても何の問題もありません。このチャート例は食事と蜂蜜酒を作って攻略する攻略順です。このままやるとかなり時間がかかります。
先に備えた行動で時短する
ボスごとに拠点を変えて移動し続ける場合、今の段階のボスを倒す前に次のボスのエリアに拠点を建ててからボスを倒すと時短になります。
進行段階ごとに強くなる襲撃に対して特に有効です。長老を倒す前が一番実感しやすい(長老を倒すまでは「森が動いている」だが、長老を倒すと「地面が揺れている」と「沼から悪臭が漂ってくる」の2つに増える)。拠点移設の際に発生する襲撃がうっとうしいのでおすすめです。
装備をどこまで強化するか
銅の採掘にかける時間次第ですが、青銅のバックラー品質2、青銅の斧未強化、青銅のメイスまたは剣を品質2が用意できると沼が非常に捗る。未強化のトロル防具の代わりに青銅の兜の品質2を作ればアーマー値もそれなりに高くなる。
通常難易度の沼はアーマー30でも星付きのドラウグルや忌まわしきものの攻撃はきつい。ハード難易度は更にダメージが増えるのでアーマー16程度では通常のドラウグルがトロルレベルになると思っていい。
参考程度にノーマル難易度のトロルの攻撃力は50~70(攻撃手段に依存するので弱い攻撃なら50)。ドラウグルの攻撃力は48です。
銅の採掘
黒い森での採掘速度が最も早いのはトロルを利用したトロル採掘です。しかし銅鉱脈の位置やトロルの出現場所に左右され、採掘が大体終わったタイミングでトロルを倒す必要もあってそこそこプレイヤースキルが要求されます。
クレーター堀りをすれば時間はかかりますが安全に採掘してさらに大量の銅が手に入ります。おおよそ銅鉱脈1か所当たり60~90個程度手に入ります。地上に露出している分を掘った場合は大体15~25個くらいが限界です。
鍛冶台の強化レベル
この攻略ではそれなりにしっかりやる前提なので、品質2までは上げても良いと思います。品質3にしないのは設備強化用の銅がもったいないからというのが大きいです。
鍛冶場の冷却場は銅10に上質な木25を要求するので時短する場合はここをスキップします。
この先も鍛冶場はスキップする強化設備があるので、鍛冶場の強化レベルは最大5と思っていいでしょう。
作業台の強化レベル
作業台もトロル洞窟の中のチェストで革の切れ端が大量に見つかれば皮なめし台の設置が可能だと思いますが普通はそこまで行けないのでイノシシのテイムを行うかどうかが全てと考えられます。
イノシシのテイムを行うと革がたくさん手に入るため、平地や霧の地でたくさんの悪臭玉を使用できるのでそこはメリットになりえます。
大鍋と醸造樽
鍋で作成可能な料理は農業に依存したものが多い。農業に依存しない物の中では女王のジャムと各種蜂蜜酒は魅力的。ただし醸造樽には青銅を5個使用する。これも作るかどうか判断が分かれるが、毒耐性やスタミナ蜂蜜酒があれば捗る場面も多い。耕運具と醸造樽で青銅10個を使用するのでなかなか重い出費になる。
食事について
蜂蜜はよほどたくさんのハチの巣が集まるのでない限りある程度温存して使いましょう。
ノーデスチャレンジなのでずっと持ち歩いていても構いませんが、蜂蜜酒に使う分と食事で使う分は分けておくのが良いです。
理想的には「鹿のシチュー」、「焼いた鹿肉」、「ニンジンスープ」の組み合わせですが、人参の育成がおそらく間に合わないのでニンジンスープの枠は女王のジャムを利用する可能性もあります。ジャムにすれば効果が高くなるのでブルーベリーの直食いをするくらいならラズベリーの直食いがいいです。赤きのこは温存。ニンジンスープに使用するので直食いは厳禁。
長老戦
基本的に近接メインの戦闘を推奨。ただし慣れていないと連続で直撃を食らってしまう可能性もある。弓で倒そうとしてもHP量が多くかなり苦戦するので無理せず戦うのが良い。
最も注意すべき攻撃は「rootの召喚」と「ツタ伸ばし攻撃」。特にツタ伸ばしは多段ヒットして即死する可能性が高いのでタワーシールドであっても受けるのは非推奨。
近接で戦うと踏みつけ攻撃をしてくるが、踏みつけはローリングの無敵時間で無力化できる。ローリングで範囲外に逃げるような感じではなく、無敵時間で攻撃判定をかわす感じでやると楽に張り付ける。root召喚の際は張り付き続行できるか判断が必要になるので安全策で行くならrootが近くに無い柱の陰に隠れて長老が近づいてくるまで弓で攻撃がいいだろう。